Canon F-1のカメラ修理
今回の修理はキャノンF−1(前期型)です。
説明はご無用とおもいますが、当時のキャノンフラッグシップ機です。1971年から、小改良機のF-1改(F-1N)が登場する1976年まで生産されていたそうです。
下記が変更点のようです。
・ 巻上げ角の変更(180度→139度、予備角15度→30度)
・ 巻き上げレバーに指当てを追加
・ フィルムの最高感度をISO2000からISO3200へ拡大
・ シンクロターミナルのソケットを抜け止め式にする
・ シャッターボタンの受け皿を大型化
・ バッテリーチェックからの自動復帰
などの変更がなされているようです。
機械式マニュアル機で故障もし難いので、今でも人気がありますね
ボディー本体と50mm標準レンズの整備を賜りました。
ボディの不具合はモルト交換とシャッタースピード表示ズレの修正を含めた
総合点検整備です。
先ずはシャッター表示のズレの修理のために
プリズムを挟み両側にある、シャッタースピード連動糸が滑車から脱落していないか、分解をして確認します。
連動糸の脱落はなかったので、ローラーを調整して修正しまた。
その後、各部の動作確認をして清掃
必要な箇所に注油をし、動作確認をしていきます。
シャッタースピードが若干ずれていたので、テンションを再調整しました。
ファインダースクリーンのコンデンサーレンズとフレネルの間に
カビ少し確認したので、分解洗浄し除去しました。
いつでも、綺麗なファインダーで撮影してほしいので
可能な限り清掃をします。
レンズはカビ除去と絞りの油除去を含めた清掃です
絞りにも油が回っておりましたので
分解清掃です。
絞りも油まみれになっておりましたので
分解洗浄です。
このカメラはずっしりとした質感で
存在感は抜群です
さすがプロ仕様のカメラですね